一体感とアクティブリコールの実践
今回は、一体感によってGABAの働きを回復させ、外側手綱核を安定させる、というお話です。
外側手綱核が過活動の状態にあると、
- ちょっとした音でイラッとする
- 相手の態度をすべて自分のせいだと感じる
- 「バカにされている」「弱いからだ」と解釈する
といったことが起きやすくなります。
本来は相手の問題であるはずのことまで、自分の問題として背負ってしまう。
これが、GABAのダウンレギュレーションが起きている状態です。
では、どうすればいいのか。
そこで出てくるのが「一体感」と「アクティブリコール」です。
一体感を感じることで、GABAの働きが回復し、
外側手綱核の過活動が落ち着いていきます。
「一体感」という言葉(いわば「呪文」)だけでも効果はありますが、
実際に体感として変化を感じやすいのがアクティブリコールです。
アクティブリコールとは、
相手の話を途中で区切らず、
そのまま頭の中に取り込み、
まとまりとして一気にフィードバックする方法です。
話が長くても問題ありません。
むしろ、長い話をそのまま返せたときに、
強い一体感が生まれます。
では、それをどうやって可能にするのか。
そこで役立つのが「デュアルコーディング」です。
デュアルコーディングとは、
言葉だけでなく、イメージも使って記憶する方法です。
たとえば、
相手が誰かについて話しているとき、
- その人の顔や雰囲気を想像する
- どんな行動をしているかを思い描く
- 距離感や空間をイメージする
- 可能であれば匂いなどの感覚も重ねる
こうして、
言葉+イメージ(+感覚)で記憶することで、
ストーリーが定着しやすくなります。
すると、
頭の中に「場面」として物語が組み立てられます。
その状態でフィードバックすると、
- 「こういう状況で」
- 「こういう人がいて」
- 「こういうことが起きて」
という流れで、自然に再現できるようになります。
そして、それを受け取った相手は「そこまで聞いてくれていたんだ」
と感じます。
この瞬間に、強い一体感が生まれます。
その結果、
GABAの働きが回復し、
- 相手の問題を自分に帰属しなくなる
- 客観的に話を聞けるようになる
- 記憶しやすくなる
という変化が起きてきます。
ここがとても重要なポイントです。
相手の話を「自分の問題」として聞くと、
感情が入り込みすぎて、逆に記憶できなくなります。
一方で、「客観的な物語」として聞くと、
スムーズに記憶できるようになります。
そしてその結果、アクティブリコールがどんどん楽になり、
さらに一体感が深まっていく。
この循環ができてくると、人の話を聞くことそのものが楽しくなってきます。
面白いですよね。
また次の「無意識の旅」も楽しみです。