なぜ「委ねる」と自由になるのか
今回は、一体感によってGABA受容体が回復し、外側手綱核が安定するというお話です。
まず前提として、ハーバードのラットの実験があります。
右に進めば報酬(水)が得られる。左に進めば行き止まりで罰になる。
このとき、報酬を経験すると、GABA受容体が回復し、
自然と「報酬の方向」に進めるようになります。
つまり、罰を抑制し、報酬を選べるようになる。
では、これを人間に当てはめるとどうなるのか。
外側手綱核においては、
- 報酬=「相手に委ねる」
- 罰=「すべて自分で背負う」
という構造になります。
たとえば、
- 道で誰かが咳をしただけでイラッとする
- 不快なメールを読んで気分が沈む
こうした反応は、
相手の不快感や感情を、自分が背負っている状態です。
なぜそんなことが起きるのか。
それは、外側手綱核のGABA受容体が
ダウンレギュレーションを起こしているからです。
では、どうすれば回復するのか。
そこで出てくるのが、「一体感」です。
そして一体感を得る方法が、
- デュアルコーディング
- アクティブリコール
です。
デュアルコーディングとは、
相手の話を
- 見て
- 聞いて
- 感じて
と、イメージを使って受け取ること。
ここで重要なのは、
自分の解釈を入れないこと。
なぜなら、解釈を入れた瞬間に、
- 相手の気持ちを想像し
- 相手の苦しみや怒りを背負う
という状態に入ってしまうからです。
一方で、
アクティブリコールは、相手の言葉を、そのまま返すこと。
デュアルコーディングによって、話が記憶しやすくなり、
その言葉をできるだけそのまま返す。
これが、「相手に委ねる」という行為になります。
つまり
- 背負う → 罰
- 委ねる → 報酬
ということです。
そして、委ねることができたとき、
一体感の快感が生まれます。
その快感によって、GABA受容体が回復し、
- 「背負う」が抑制される
- 「委ねる」が選べるようになる
するとどうなるか。
人は、
どんどん自由になっていきます。
これまで、
周りの人の感情や不快感をすべて背負っていた状態から、
それを自然に手放せるようになる。
そして、「委ねること」そのものが
楽しくなっていく。
その結果、世界は
- 危険な場所ではなく
- 安全で関われる場所
へと変わっていきます。
一体感は、ただ人とつながるためのものではなく、
自分を解放するための鍵なのかもしれません。
面白いですよね。
また次の「無意識の旅」も楽しみです。