その緊張は、誰かからのおくりもの
今日も無意識の旅を始めていきます。
今日は、
「その緊張は、誰かからのおくりもの」
ということを書いていました。
セミナー当日の朝。
目が覚めた瞬間から、「うわー!」となる。
めっちゃ緊張してる!
肩はガチガチ。腰も痛い。
背中なんか、「俺、何か背負ってる?」というぐらい重たい。
うわー。やっぱり今日のセミナー、緊張してるんだ!と思う。
でも、ここが面白いところなんですよね。
「私は緊張している」
と思った瞬間に、私はその緊張を「私のもの」として背負ってしまう。
だったら、違うナラティブにしてみたらどうなるんだろう?
◇ この緊張、本当に全部「私のもの」?
そこで、私はこんなふうに考えてみます。
「これ、参加者のみなさんからのおくりものなんじゃない?」
もちろん、これは科学的に「参加者の緊張がそのまま私の身体へ飛んできた」と言っているわけではありません。
私の中ではこれを、「ミラーニューロンのナラティブ」と呼んでみる。
人は、他者の表情や動きや状態に反応する。
だったら、私は人の状態をものすごく敏感に受け取っているという物語にしてみても面白い。
「ああ、私が緊張しているんじゃなくて、みんなの緊張を感じ取っているのかも」と思ってみる。
すると、背中の重さの意味が変わってくるんですよね。
◇ カウンセリングでも起きる不思議
カウンセリングをやっていると、似たようなことを経験することがあります。
クライアントさんと話しているうちに、「うわ、気持ち悪い」となる。
胃が重い。食欲がなくなる。
気分まで、ズーンと落ちてくる。
「今日、飯食えないかも」というぐらいになることもある。
ところがセッションが進んで、クライアントさんの表情がだんだん柔らかくなってくる。
すると、「あれ?」となる。
さっきまでの胃の気持ち悪さはどこへ行った?というぐらい急に楽になっている。
そして、「腹減ってきたかも」となる。
不思議ですよね。
これを、「全部、私の身体の問題」と考えることもできる。
でも私は、「相手のものを感じ取っていたのかもしれない」というナラティブにしてみる。
すると、身体感覚との付き合い方が変わってくるんです。
◇ なんとかしなくていい
以前だったら、身体が重くなったら「なんとかしなきゃ!」となる。
緊張している。なんとかしなきゃ。
肩が硬い。ほぐさなきゃ。
不安になっている。落ち着かなきゃ。
気分が悪い。治さなきゃ。
でもこれこそ、背負うということなのかもしれません。
感じ取ったものを全部、「私が処理しなければならない問題」にしてしまう。
そこで、何もしない。
ただ、「受け取れる私ってすげえ」と思ってみる。
肩がガチガチ。
おお、こんなに受け取れる私ってすげえ。
背中が重い。すげえな。
胃がムカムカする。ここまで感じられる私ってすげえ。
すると、「なんとかしなきゃ」がなくなっていく。
◇ 緊張がおくりものに変わる
そしてセミナー当日の緊張も、そう考えてみる。
「みんな緊張してるのかな」と思ってみる。
すると、ちょっと嬉しくなるんですよね。
だって、私のセミナーに参加することで、緊張してくれている。
「今日はどんな話なんだろう?」「ちゃんとできるかな?」「何が起きるんだろう?」
そんなふうに、参加者のみなさんも何かを感じているのかもしれない。
その緊張を私が感じ取っている。
そう考えてみると、「ありがたいな」となる。
さっきまで、「この緊張をなんとかしなきゃ!」と思っていたのに、
緊張そのものがおくりものに変わってしまう。
◇ 受け取って、背負わない
ここが大切なんですよね。
受け取らない、ではない。
受け取っていい。
でも、背負わなくていい。
緊張を感じていい。不安を感じてもいい。身体が重くてもいい。
それを、「私がなんとかしなければならない」にしなくていい。
「おお、受け取ってる」「受け取れる私ってすげえ」
それだけ。
すると、身体に感じているものと戦う必要がなくなる。
◇ そして無意識に委ねる
「受け取れる私ってすげえ」
となったら、あとは無意識に委ねる。
参加者を楽しませなきゃ、と思わなくていい。
いいセミナーにしなきゃ、と思わなくてもいい。
緊張しちゃいけない、とも思わなくていい。
私が選ぶのは、
ただ、「気持ちいい」「楽しい」という方向だけ。
この話をしたい。だったら話してみる。
ここをゆっくりやりたい。だったらゆっくりやる。
みんなが笑っている。私も笑う。
それだけ。
すると、「私」と「参加者」という境界を必死に管理する必要がなくなっていく。
◇ 楽しく融合する
ここでこれまで書いてきた、「融合」につながってくるんですよね。
私の緊張。みんなの緊張。私の楽しさ。みんなの楽しさ。
どれが誰のものなのか、そんなこともだんだんどうでもよくなってくる。
正しいセミナーもない。間違ったセミナーもない。
成功した私も、失敗した私もない。
ただ、その場にいるみんなで、無意識の中で融合していく。
そして、誰かを楽しませようとするのではなく、
まず私が楽しむ。気持ちいいを選ぶ。
すると、その楽しさまで誰かが受け取ってくれるのかもしれない。
だったら、緊張も悪いものではなかったんですよね。
◇ 緊張も、誰かからのおくりもの。
受け取れる私ってすげえ。
そして背負わずに、無意識へ返していく。
すると、重たかった背中が少しずつ自由になって、
「さあ、今日は何が起きるんだろう?」と、ちょっとワクワクしてくる。
なんとかしなくていい。
無意識に任せて、ただ楽しんでみる。
そして、みんなと楽しく融合していく。
そんなセミナーも、面白いのかもしれません。
また楽しみにしています。