催眠のお師匠さんのところで催眠を習っていたとき「現在の自分」をイメージしてください、と言われた時に、私の頭の中に「人前で怯えておどおどしている自分」が出てきて「うゎ〜!嫌だな〜!」ってなっていた。そしたら今度はお師匠さんが「理想的な自分の姿をイメージしてください」とおっしゃったので、私は目を閉じて「理想的な自分」と思った時に「人前で堂々としていて物おじしない自分」が自動的に出てきて「おぉ〜!これだよこれ!これが私の理想でしょ!」と思っていた。私は「これが催眠か!ダメな自分を見た後だったら、理想的な自分もイメージやすくて、その理想の自分に催眠で変わっていけるのだろうな」と思っていた。これで終わりだと思っていたら、催眠のお師匠さんは私のことを見てニヤリとされて「さあ、現在の自分を右手に乗せて、さらに理想的な自分を左手に乗せてください。そして、右手と左手を合わせた時に“本来の自分”が出てきますから」と言われた。私は「まじか!理想的な自分だけでいいじゃない!」と思っていたけど、二つを合わせたら何が出てくるか興味があったので、私はお仏壇のテレビの宣伝の「皺と皺を合わせて幸せ」とくだらないことを思いながら、両手を私の正面に合わせてみる。すると私は心の中で「なんじゃ!こりゃ〜!」となったのは、ダサいジャージを着ていて、部屋でゴロゴロしている私の姿が浮かんできたから。私は、他の受講者がいるにも関わらずお師匠さんに「まじで!これが本来の私の姿ですか?」と尋ねたい衝動に駆られていた。

 

これが私が「私のライバルは私」の催眠に掛かった、お師匠さんのテクニックになります(全てナラティブで書いています)。

「理想的な私」の姿は「孤独」から期待脳が働いて「私ってすごいんだぞ!」となっている姿。そして「現在の私」は理想の私と、その真逆の私の二つの興奮性のニューロンにGABAの抑制がかからず、素晴らしい私とダメな私の両極で混乱をきたしている姿になるわけです。そして「現在の私」と「理想の私」を統合した時に出てきたのが「理想の自分とは対極にある私」の姿だったわけです(あくまでも私の場合で、これは私の解釈です)。まあ「理想の私」の対極だったら「ダメな私」ですね。それは「理想の私」が素晴らしければ素晴らしいほど、そのバランスを取るために、対極の私が脳内にはニューロンのバランスを取るために必要になります(ラットの「水がある方」の興奮性のニューロンに対して「行き止まりの方」が必ず存在するのと同じ)。

 

普通の人の場合、幼少期にGABA受容体がダウンレギュレーションを起こしていないので「ダメな私」がGABAによって抑制されて「理想的な私」に向かって行動することができるから「ちゃんと宿題ができる」とか「試験勉強をやっていて楽しい」になるわけです。私の場合、GABA受容体がダウンレギュレーションを起こしてしまっているので「理想的な私」と「ダメな私」が同等に興奮して葛藤を起こしているから「どっちにも動けない!」で現在の「人前でビビりまくっている私!」という存在が作られてしまいます。

 

「理想的な私(y)」✖️「ダメな私(x)」=「現在の私(z)」になるわけです。


お師匠さんの統合で「ダメな私(x)」=「現在の私(z)」➗「理想の私(y)」をやって「ダメな私」の変数を割り出した。

私の場合「ダメな私」が催眠の変数で割り出されると「あいつだったら簡単に越えられるじゃん!」と無意識ではなるわけです。「あんなヘナチョコだったら簡単に越えてやる!」となることがGABAの抑制の役割になって、グルタミン酸の興奮を鎮めると「理想的な自分」の方向に自然と動くことができちゃう。

 

多分、誰かに「あなたの理想の姿は〇〇で、その対極にあるダメダメの姿が〇〇だから」と説明されても「はぁ?」となっていたと思います。催眠のお師匠さんが催眠の中でやってくださったのは、この「ダメな私(x)」=「現在の私(z)」➗「理想の私(y)」を数式を私の無意識にインストールして、見事に「ダメな私」の変数を常に割り出せるようにしてくださった。

 

さらにすごいことは、私のライバルは「ダメな私」ですから「親」とか「周りの人」が眼中ではなくなります。ネグレクトによって社会的刺激で反応する「見捨てられ不安脳(外側手綱核)」がちょっとした刺激で暴走してしまって「現在の自分に戻る」ということを繰り返していたのですが「ライバルはダメな私」だから、見捨てられ不安脳が刺激されずに「現在の自分」がどんどんバージョンアップされていく、となるから、お師匠さんの催眠は恐ろしい。

 

そして現在の自分がバージョンアップされていくと、そこに美しさを見出すことができるようになっていきます。